乗馬療育は、楽しみながら「馬に乗る」「馬とふれ合う」ことなどを通して、心身に障がいを持つ方などの能力向上と社会参加を促すことなどを目的としています。
現在、浦河町の事業として障がい児の療育と、高齢者の介護予防のための乗馬を行っています。
乗馬療育って……?
馬文化の一つの形として存在する「乗馬療育」とは馬を介して様々な活動をすることで身体のバランス調整や精神の安定の効果が確認されており、精神的・身体的リハビリテーションに加えてレクリエーション要素があることで、楽しみながらリハビリをすることができる稀有な療法です。
乗馬は、骨盤にかかる複雑な3軸運動(前後左右の屈曲、回旋)により脚や体幹の筋力が養成されるとともに、平衡感覚刺激により姿勢維持やバランス能力を改善する効果があるとされています。
動物介在療法(アニマルセラピー)の中でも実際に「乗る」ことができる乗馬療法は精神だけではなく、身体の回復効果が著しく高いと評価されており、馬とのふれあいによって心理・情緒面の状態が改善されるといった効果もあり、身体・精神の複合的な改善を図ることができるとされています。
ドイツやイギリスでは、スポーツや健康維持目的のほか、リハビリテーションの一つとして『乗馬療法』、あるいは『治療的乗馬』が実施されており、健康保険が適用されており、浦河町では社会福祉法人が施設利用者並びに行政からの受託事業として障がい児・者を対象とした乗馬療育と、介護予防のための高齢者乗馬会を実施しています。